両利きのひと

 

 

さっきまで愛してたひとが

一瞬にして嫌いになってしまう

 

条件反射というか

そうじゃないというか

 

 

理屈でどうにもならないから

困ってしまう

 

 

 

だけども彼は言いました

 

 

左利きだけど

書道は右利き

おはしを持つときは右利き

ギターは右利き

 

 

そんなひとがいるじゃない?

そんなものに近いのだけれど

特別な、そんなときに、

自分の強みを握り締めたくないと

 

 

要するに、

自分は左利きでも、如何なる場合に

右利きの君に寄り添えることができるよ

 

ってそう言いたかったんだとおもう

 

 

 

ずぶ濡れになるほどの贅沢だと

胸に刺さった

 

 

同時に

 

幸せになる(してあげる)ということの

本質的なものがなんだったか

わからなくなってしまった

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